モラルハラスメントで傷ついているあなたへ
はじめまして。モラハラ専門カウンセラーの大内ああこです。
この記事を見つけてくださったあなたは、今、心がすり減っているのではないでしょうか。
- パートナーの言葉にいつも傷つく
- 何か言えば否定され、何も言わなければ無視される
- 自分が悪いのかもと思いながらも、涙が止まらない

そんな苦しさの中で「どうして私はこんなにも自分を責めてしまうのだろう?」と感じていませんか?
私自身も、かつてはモラハラの被害を受け、「私が悪いからこんな扱いをされるんだ」と信じ込んでいました。
そして、知らず知らずのうちに、自分の声を封じ、心を閉ざしていったのです。
この記事では、
✅ なぜモラハラを受けると自己否定が強くなるのか
✅ どうすればそのループから抜け出せるのか
を一緒に考えていきます。
誰かに相談できず、ひとりで耐えているあなたに、そっと寄り添う時間になれば嬉しいです。
🌱自己否定が生まれる原因はどこにある?【モラハラによって歪められた自己認識】
モラハラ(モラルハラスメント)を受け続けると、心は少しずつ「自分が悪いのかもしれない」と感じるようになります。
それはあなたの弱さでも、間違いでもありません。
ここでは、モラハラによって自己否定が強まる原因を3つの視点から解説します。
①否定され続けることで心の土台が揺らぐ
「そんなのもわからないの?」「お前のせいでうまくいかない」
そんな言葉を何年もかけて繰り返し浴びせられると、どんなに真面目で優しい人でも、自信を失ってしまいます。
言葉はナイフより深く心を傷つけるもの
あなたの中にあった「私はこれでいい」という感覚が、少しずつ削られていったのです。
②相手を怒らせないために自分を抑える癖がつく
モラハラ加害者は「支配」することで安心しようとします。
そのため、あなたが何かを主張したり、感情を出すと、それを抑えつけようとするのです。
いつしか「私が何か言うから怒らせてしまう」「黙っていれば平和でいられる」と、自分の気持ちを押し殺すようになります。
こうして、自分の感情を信じられなくなり、「私なんて…」という気持ちが心に根を張っていきます
③周囲に理解されず、孤独の中でさらに自分を責める
モラハラのつらさは、他人には見えにくいという特徴があります。
家庭の中で起こる静かな暴力だからこそ、「気のせいじゃない?」「あなたにも原因があるんじゃない?」と、周囲から誤解されがちです。
誰にも話せず、味方がいないと感じる孤独の中で、人は自分を責めるしかなくなります。
「やっぱり私が悪いのかもしれない」
その言葉が自己否定をますます強くしていくのです。
🌸自己否定が変わる!克服のために知っておきたい心の仕組み
自己否定から抜け出すためには、まず「今の自分の状態がどんな仕組みで生まれたのか」を知ることが大切です。
それを知るだけで、心が少しずつ緩んでいきます。
①自己否定は「自分を守るため」の無意識の反応
モラハラを受けていると、心は「これ以上傷つかないように」自分を責める方向に動きます。
たとえば「私が悪いってことにしておいたほうが、相手を怒らせずにすむ」と、自分を納得させるための反応が起こるのです。
つまり、自己否定は「あなたを守ろうとする心の反応」でもあります。
責めるべきはあなた自身ではなく、「そうするしかなかった状況」だったのです。
② 自己否定は繰り返すほど強化される
「私が悪い」「何もできない」「言っても無駄」
そんな言葉を何度も心の中で繰り返してきたことで、自己否定の回路は脳にしっかりと刻まれています。
これは習慣のようなもの。
でも、習慣は「気づく」ことで少しずつ変えていくことができます。
たとえば、「今、また自分を責めているな」と自覚するだけでも、第一歩になります。
③「これは私のせいじゃなかった」と理解することが、癒しのはじまり
モラハラ加害者の言葉や態度は、コントロールと否定によってあなたを支配するためのものです。
それはあなたの人格の問題ではありません。
「自分が悪いからこうなったんじゃない」と理解できたとき、心は少しずつ自由を取り戻し始めます。
私もその瞬間に、初めて深呼吸ができるような気持ちになりました。
あなたの心には、まだ自分らしさを取り戻す力があります。
そのことを、どうか忘れないでください。
🌈自己否定が優しさに変わる!日常に取り入れたい実践ヒント
モラハラの影響で傷ついた心は、急に元通りになることはありません。
けれども、日常の中で少しずつ「自分に優しくする習慣」を取り入れることで、自己否定の声は確実に静かになっていきます。
ここでは、今日からできる3つの実践ヒントをご紹介します。
①「できたことノート」をつける
どんなに小さなことでもいいので、「今日できたこと」を1日1つ書いてみましょう。
・朝ちゃんと起きられた
・ご飯をちゃんと食べた
・涙をこらえずに流せた
それだけで、あなたは今日をちゃんと生き抜いた証です。
自己否定のクセが強い人ほど、当たり前のようなことを自分で認める習慣がありません。
だからこそ、「できた自分」を見つけてあげることが大事なのです。
②心の中の「責める声」に名前をつけて距離をとる
モラハラによって心の中に残った否定的な声は、あなたの本心ではありません。
それは加害者から刷り込まれた「他人の言葉」かもしれません。
たとえば、その声に「ダメ出しおばさん」など名前をつけてみましょう。
「あ、またダメ出しおばさんが来た。今日もうるさいな」
と、一歩引いて観察することで、心に余裕が生まれます
この方法は心理療法の現場でも使われる有効なテクニックで、心の支配構造をゆるめる一歩になります。
③「本当はどうしたい?」と毎日1回、自分に問いかける
長くモラハラ環境にいると、「自分の気持ちがわからない」という状態になります。
それでも、あなたの心はちゃんと内側で声をあげています。
「今日は何を食べたい?」
「本当はどこへ行きたい?」
「本当はなんて言いたかった?」
毎日たった1回、自分に優しく問いかけてみてください。
最初はピンとこないかもしれませんが、続けていくうちに、確実に自分の心との対話が戻ってきます。
💬 私自身も…
これらの実践を重ねていくうちに、かつては「ごめんなさい」としか言えなかった私が、「それは違う」と伝えられるようになりました。
自己否定を完全になくすことが目的ではなく、「責める声より、優しく応援する声を少しずつ増やす」ことが大切なんだと気づけたのです。
🌸「過去の私も同じでした」——あなたに伝えたいこと
この記事をここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
もしあなたが今、
誰にも言えない苦しさや、
繰り返す自己否定に押しつぶされそうな日々を送っているのなら…
私は声を大にして伝えたいです。
「過去の私も、まったく同じ気持ちでした」
何度も泣いて、悔しくて、
「なんで私だけこんな思いをしなきゃいけないの?」と叫びたかった夜。
誰にも理解されない孤独の中で、自分の存在を否定し続けた日々。
でも、ほんの小さな気づきや、
「私のせいじゃなかったんだ」と思える瞬間が、
確かに私を救ってくれました。
あなたの中にも、その力はちゃんとあります。
今は信じられなくても大丈夫。
少しずつでいいんです。
今日、この記事を読んだあなたは、
もうすでに「自分を取り戻す旅」の第一歩を踏み出しています。
あなたは悪くない。
あなたの心は、ずっとSOSを出していたんです。
そしてそれを、今日やっと受け止められたのだとしたら——
Re:Heart——心、再起動。わたし、再スタート。
その一歩を私は心から応援します。